山乃丞とおてんばさん
ある日の新・ヴォーレ開発区画。
昼間の喧騒のなか、一匹の猫獣人が、何かを探すように
そわそわと辺りを見回していた。
彼女の名は、「ルーシー・カルヴァート」
外見は白猫獣人だが、実は黒猫獣人のアルビノであり、
現在はトレジャーハンターとして活躍していた。
…が、その昔はというと…泥棒でスリの常習犯でもあった。
そんな彼女がそわそわして辺りを見回す理由はただ一つ。
「あ〜ぁ…最近収穫無いなぁ…。久しぶりに街でアレでもやるかな♪」
彼女が目をつけたのは、一匹の初老の犬獣人で、外見からもかなりの
大金持ちであろう事は察することができた。
彼女はそっと彼に近寄っていき…
流石は元・名泥棒。普通の者にはまず分からないほどの
自然な仕種で財布を抜き取っていき、焦りを隠しつつ
路地裏へと消えていった。
そんな一部始終を目撃してしまった者がいた。
「山乃丞」、なんとルーシーの同級生である。
山乃丞は、なんと言ってもその目の良さは一流。
ヤマセミ鳥人だけあり、どんな細かい事も見逃さない、
鋭い視力の持ち主であった。
山乃「お…あれはルーシー…」
「!…ああ…やったな…」
ルーシーを見かけるやいなや、いきなりスリの
現場を目撃してしまった山乃丞。
そのまま見逃すわけにも行かず、ルーシーが消えていった路地裏の先の、
違う通りに、ビルを飛翔し飛び越える形で向かい、
そっと、ルーシーの目の前に降り立った。
山乃「今…やりましたね…?
ヤマセミの目はごまかせませんよ…?」
山乃丞にも、なにか思惑があるようで、いきなり強くは責めない。
ルーシー「(ギクッ!)や…山乃さん…何のことですか…?」
ルーシーも、辺りにバレないようにと精一杯平静を粧い、
山乃丞と会話を進める。
山乃「随分と渋い趣味の財布ですね…♪
ルーシーさん、そんな老紳士向けの財布がお好みでした?」
ルーシー「うぅ……シャロンが欲しがってたから……」
シャロンというのは、ルーシーの妹の名前であった。
ルーシーは観念したのか、山乃丞の前で力なく俯く。
しかし…山乃丞も山乃丞で、何か考えがあるようであった。
山乃「う〜む…まあ、今回は…特別に、私と勝負をして、
私に勝ったら全ておとがめ無しにしてあげますよ。
もし…勝てなかったら…どうしましょうかね…♪」
焦らすように、まだ何の勝負なのかを言わない山乃丞。
ルーシー「はぁ…仕方ないかぁ……。」
山乃丞には、嘘は通用しないことはルーシーもよく分かっていたので、
ガックリと肩を落としながら、渋々了承するしかなかったルーシーであった。
ルーシー「それで…何の勝負をするの…?」
山乃「今…ちょっとハマッてましてね…麻雀なんてどうです?
練習相手がなかなかいないものでね…♪」
ルーシー「麻雀ですか…いいですよ…?」
意外な勝負にちょっぴり驚くが、多少は心得があるようで、
なんとかなるかな…?と考えているようである。
ルーシー「場所は…山乃さんの寮部屋で……?」
山乃「それがいいでしょうね。
後で私の部屋に来て下さいね。
来ないと…試合放棄ですよ…?」
軽く、ははは、と笑って、その場を後にする山乃丞。
残されたルーシーは…
ルーシー「……ぅー…絶対負けたくない…」
一人残されてからボソッと呟き、追いかけるように寮へと向かって帰って行った。
ルーシー「はぁ…乗り気じゃないなぁ…」
ルーシーは、外出するときに着る黒服ではなく、室内用の薄手の服とスカートに着替え、
山乃丞の部屋の前にやってきた。
そして…嫌々ながら、目の前にあるドアをノックする。
山乃「…お、いらっしゃい、ちゃんと来ましたね。」
そう言って自室へと案内する山乃丞。
部屋には、既にちゃぶ台に雀マットが敷かれ、牌も用意されていた。
山乃「まあ、どうぞ、お座り下さいな。」
ルーシーが山乃丞に促されるようにちゃぶ台に座ると、
山乃丞も対面に座った。
ルーシー「……うー…。」
座ると、感触を確かめるように。少し牌に触れてみる。
ひんやりと冷たい麻雀牌。それなりの高級品であるようだった。
ルーシー「私が勝ったら…お咎め無しだよね…?」
念のために再確認するルーシー。
山乃「ええ、誓ってお咎め無し、ですよ。」
すると、立ち上がり、お茶を淹れてそっと差し出す。
山乃丞なりのもてなしのようであった。
ルーシー「あ…どうも……」
お茶を手渡されたルーシーは、コクッと少しだけ飲む。
猫獣人だけあり、やはり猫舌なようであった。
山乃「では…始めましょうか。」
そして、麻雀が開始され、牌を混ぜる音が響く山乃丞の部屋。
山乃丞は、まずはピンフのみテンパイでリーチをかけてみる。
ルーシーもテンパイ。ダマテンで七対子、六索単騎待ちである。
リーチしている山乃丞、逃げることはできない。
ツモって来たのは運悪く六索であった。
ルーシー「あ、ロン♪七対子のみですー。」
安手ではあるが、とりあえずリードできて一安心のルーシーである。
山乃「ほう、七対子ダマですか…♪
安くても確実、好きですよ。」
リードはされたものの、何故か満足げな山乃丞。
久しぶりに良い対局ができそうだと思ったのであった。
対局は続き、若干の山乃丞のリードという形になっていた。
山乃「さて…ここらで勝負つけたいものですな。
リーチ!」
勢いよくリー棒を放り投げる山乃丞。なにやら手が大きそうな雰囲気で…
ルーシー「また…リーチですかっ…」
リーチされるとけっこう焦るようで、不安になるルーシー。
安全牌を探して捨てようとし、端なら安全だろうと捨ててしまったのが
一萬であった。
山乃「ロン!
…高目でしたね…♪」
ルーシー「リーチ・一発・ピンフ・三色・ジュンチャン・ドラ…あぅぅ…」
一気に飛ばされてしまったルーシー、目に涙を浮かべ、
クタッと力が抜けてその場にへたり込んでしまう。
山乃「あははは、端を捨てていないことに気付きませんでした…?
残念でしたね…♪
お咎めです♪こういった、男女が対局する状況…
何か思い当たりません…?」
ルーシー「え……?」
涙ぐんだ顔を上げ、何か思い当たらないかと聞かれると、
少しポケッとしているが…やがて気付いたようで…
ルーシー「……ッ!だっ…だめよぉっ…!」
そのまま後ろに後ずさりするルーシー…
後ろには、ベッドがあることにも気付かずに…
山乃「おお…?自らベッドに向かうのですか…?
なかなかの心構えです♪」
考えてみれば、この席に誘導したのも山乃丞。
全てを想定済みのようであった。
ルーシー「えっ!?あっ…!」
自ら、と言われ、ハッと気付いたように振り返ると、そこには綺麗なシーツや
二つ並べられた枕が目に入ってくる。
…それはつまり、山乃丞からも目を離す、と言うことを意味しており…
気付いたときには遅かった。
山乃「ふふふふ、捕まえましたよ…♪
さあ、お咎めの時間です。
抵抗はなし、ですよ…?」
そう言って、まずは服に手をかけていく。
ルーシ「あ…ぅ……//」
もふもふっと柔らなかなベッドに押し倒され、
服を脱がされ始めると、やや艶を帯びた声を漏らすルーシー。
山乃「ふふ…さあ、行きますよ…」
少しずつルーシーの服を脱がせていき、やがて完全に
ルーシーの上半身が露わにされた。
ルーシー「うにゃぁ……/////」
まさか、こんな事になるとは思っていなかったのだろうか、
もの凄く恥ずかしそうにしているルーシー。
それでも、泥棒をしたことが周りにバレるよりは良いのか、
山乃丞の攻めをおとなしく受け入れている。
山乃「んん…」
ややイタズラっぽく、露わになったルーシーの乳首をそっと
嘴で挟んで刺激してみる山乃丞。
ルーシー「あっ、あっ…!」
刺激に慣れている訳でもないため、
刺激されるたびにビクビクッと良い反応をする。
山乃「良い反応ですね…♪
そろそろ…こちらも戴きましょうかね…?
…っと、その前に…」
山乃丞も、自らのハーフパンツと下着を脱ぎ捨て、
全身を露わにする。既に元気よくモノがそそり立っているのが分かる。
ルーシー「やっ…山乃っ…そっちはだめぇっ…!」
流石にわたわたと慌てるが、押さえつけられている以上、動けずにいる。
山乃「ふふふ、ここからが本番じゃないですか。」
ひらっとルーシーのスカートを脱がしていき、やがて下着のみにさせていく。
山乃「最後の砦ですね…♪」
だんだんとノってきたのか、やや変態的な発言が目立つようになる山乃丞。
ルーシー「だめだってぇ…!/////」
顔が真っ赤なまま、必死に最後のパンツを掴んで脱げないように抵抗している
…が、気持ちや仕種とは裏腹に、割れ目の部分に一部が食い込んだパンツは
ジワッと湿り気を帯び始めた。
山乃「あらあら…濡れてきてしまっているようですよ…?
お咎めは約束ですから…はたして貰いますよ♪」
そう言うと、思いっきり、スルッとルーシーのパンツを脱がし去って、
既にじんわりと濡れたルーシーの秘部が露わになる。
ルーシー「はぅっ…!あぁぁ……/////」
秘部を露わにされてしまい、手でなんとか隠そうとしても、
山乃丞とは力の差もあり、簡単にどかされてしまう。
そのため、無防備なそこをさらけ出してしまっているのが余計に恥ずかしく、
それだけでジワジワと愛液が溢れ始めている。
山乃「さあ…行きますよ…」
ゆっくりと、モノを秘部にあてがい…
山乃「このまま…挿入れてしまいますよ、楽にして下さいね…♪」
ルーシー「にゃうぅ……うん…//」
ついに折れたのか、抵抗するのもやめて、おとなしく受け入れる体勢になるルーシー。
恥ずかしそうな表情は相変わらずだが、「せめて優しくしてね?」と目で訴えているよう。
山乃「では…」
ジュプッと卑猥な水音を立てて、ゆっくりとモノが挿入されていく。
山乃「ふぅ…ッ!
良い締め付けです…!」
奥に挿入していくだけで、とてつもない快感が山乃丞を襲っていく。
ルーシー「にゃうぅぁ…ひにゃんっ…!」
エッチなことはけっこう好きなルーシーではあるが、
オスのモノを受け入れている経験はあまり多くないため、
入れられるだけで可愛い反応を繰り返している。
山乃「ふぅ…可愛い声で鳴くじゃないですか…♪
少し…動かそうかな…」
やがて、ゆっくりと入れたり引いたりを繰り返し始める山乃丞。
ルーシー「にゃっ…うにゃっ…!」
ビクビクッと体を震わせ、動かれるたびにキュッキュッと山乃丞のモノを
締め上げては気持ちよくさせていく。
山乃「うっ…」
動かすたび、劈くような刺激がモノに伝わってきて、
自然と動くスピードが速くなっていく。
ルーシー「にゃっ!きゃうっ!
そんな…激しくしちゃあっ…!!」
甲高い喘ぎ声を上げると、なんとか絶頂を耐えようとして、
体を仰け反らせているが、耐えきれるわけもなく、
容易く絶頂へと飛ばされてしまうルーシー。
山乃「はうっ…!限界だ…ッ!」
山乃丞も限界を迎え、最後の理性を振り絞って、
モノを引き抜き…
ドピュ!ビュクッ!
そのままルーシーのお腹の上に精液をぶちまけていく。
ルーシー「ああぁぁっ!!」
ビクビクッと体を震わせ、お腹の上に出される精液の温かさを感じている。
ルーシー「はぁ…はぁ……」
クタッと疲れた様子で仰向けのまま息を切らせているルーシー。
山乃「ふぅ…はぁ…はぁ…」
山乃丞も疲れた様子である。
山乃「このまま…一緒にシャワー浴びますか?
汚してしまいましたしね…」
苦笑しつつ、ルーシーをシャワーへと誘ってみる。
ルーシー「うん……//
恥ずかしいけど…もっと恥ずかしいことされちゃったし…///」
視線をそらして恥じらいながらボソボソと呟くルーシー。
ルーシー「つ…次は負けないんだからっ…!」
麻雀で負けたのがちょっと悔しかった様子のルーシー。
そんな姿を見て、山乃丞も微笑む。
山乃「あははは、いつでもお相手しますよ。
今度は…私が負けたら攻めてみますか?」
そんなイジワルな会話をしつつ、二人はシャワー室へと消えていった。
―続く…のかな?―
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